2025年6月から開催の【ビクティニBWR争奪戦】は、新弾【ブラックボルト】【ホワイトフレア】に収録されるカードと一部のカードを使ってデッキ構築する特別ルールの大会です。通常のスタンダードルールとは異なる環境でのデッキ構築が求められ、カード選びや戦術にひと工夫が必要になります。
本記事では、【ビクティニBWR争奪戦】の大会概要を解説するとともに、構築戦ならではのデッキ構築のコツや注目カードを紹介します。デッキの構築に迷っている方は、ぜひ参考にしてください!

ぜひ、最後まで読んでください!
ビクティニBWR争奪戦とは?【大会概要・ルール解説】
開催日時・大会について

開催日時 | 前期:2025年6月14日(土)~7月18日(金) 後期:2025年7月19日(土)~8月31日(日) |
レギュレーション | 【ブラックボルト】【ホワイトフレア】に収録されているカードと【ビクティニBWR争奪戦】プロモカードパックに収録されているカードで構築した60枚デッキを使用するレギュレーション |
大会形式 | 8人ブロックで3回戦 |
参加方法や持ち物など詳しくはポケモンカード公式サイトでご確認ください。
賞品
【参加賞】
- ビクティニBWR争奪戦プロモカードパック (全8種の中から1枚入り)

- イベントロゴ入り基本エネルギーカード 4枚(8種の中から4枚をランダムに配布)

【上位賞】
8人ブロック優勝:プロモカード「ビクティニ」1枚
じゃんけん大会優勝:プロモカード「ビクティニ」1枚

ビクティニBWR争奪戦おすすめカードまとめ
おすすめポケモンカード(アタッカー・展開要員など)
【ゼクロムex】

ワザ「ボルテージバースト」で高火力が出せます。
130ダメージ+相手に取られたサイドの枚数×50ダメージ追加できるため、サイドを4枚取られていれば、330ダメージを出すことが可能です。
相手のデッキのメインアタッカーが2進化exであっても、一撃突破していけます。
【レシラムex】

終盤の高火力が魅力的なアタッカー。ワザ「ブレイズバースト」で高火力が出せます。
ワザのダメージ量としては、【ゼクロムex】と同じく、130ダメージ+サイドを取られた枚数×50ダメージ追加した分です。
【キュレムex】

相手ベンチ全体にダメージを与えられるアタッカー。
ワザ「ブリザードバースト」でバトル場に130ダメージ+サイドを取られた枚数×10ダメージ分、ベンチ全体にダメージを与えることができます。
ワザを複数回使用できれば、相手のベンチにいるHPが低いポケモンを複数きぜつさせることが可能です。
【ケルディオex】

上ワザの「しっぷうづき」が優秀です。ベンチからバトル場に出た番であれば、2エネで120ダメージ出すことができます。
【ふうせん】や【ポケモンいれかえ】をデッキに組み込むことが可能なので、ベンチ入れ替えはしやすいです。
使いやすいワザを持っており、【レシラムex】を弱点で一撃きぜつさせられる点が評価できます。
【ジャローダex】

特性で火力補助ができ、ワザが優秀な2進化exアタッカー。
特性「ロイヤルエール」でワザのダメージを+20できます。さらにワザ「グラスオーダー」は、150ダメージを与えつつ、山札から好きなカードを3枚までサーチできる強力な効果を持ちます。
ただし、2進化exであることから構築戦の限られたカードプールでは展開のハードルが高く、安定した運用が難しい点がネックです。
加えて、環境に多いと予想される【レシラムex】に弱点を突かれてしまうほか、終盤には【ゼクロムex】の一撃圏内に入ってしまうなど、高HPを活かしにくいのも課題です。
【ブルンゲルex】

特性「うみののろい」により、相手のグッズとポケモンのどうぐの使用を封じる強力な妨害性能を持つポケモンです。
この特性はバトル場にいるときのみ有効なため、【ボスの指令】などでベンチに下げられるとロックが解除されてしまう点には注意が必要です。
真価を発揮するためには、バトル場とベンチを【ブルンゲルex】のみの状態にする必要があり、盤面管理が重要になります。
しかし、ワザ「パワープレス」の火力が低いため、相手に主導権を握られると押し切られてしまう場面も少なくありません。
カードプールの中に高火力が出せるアタッカーがいるため、終盤に一撃で突破されてしまうと厳しそうです。
【ゾロアーク】

優秀なワザを持った非ルールアタッカー。上ワザの「マインドジャック」は、1エネで相手のベンチポケモンの数×30ダメージ与えられます。
相手がベンチ展開をしてくれれば、最大150ダメージとなり、火力としては十分です。
下ワザの「イカサマ」は、相手のバトルポケモンのワザをコピーできます。無色エネルギー3個でワザ使用できるため、【イグニッションエネルギー】1個で使用できる点が優秀です。
【テラキオン】

サブアタッカーとして優秀なポケモンです。
ワザ「かたきうち」で前の相手の番にポケモンがきぜつしていれば、130ダメージ出せます。2エネでワザが使用できるため、動かしやすいのが強みです。
手貼り+「エレキジェネレータ」のエネルギー加速で即動かすことができます。【ゼクロムex】主体の雷デッキには特に採用されそうです。
また、闘タイプであるため、雷ポケモンの弱点を突けます。【ゼクロムex】を一撃で突破できるのも評価ポイントです。
【デンチュラ】

雷デッキに採用を検討したいサブアタッカー。
ワザ「ほうでん」は、雷エネ1個でワザが使用でき、自身の雷エネルギーをトラッシュした枚数×50ダメージ与えられます。
【シビビール】の特性「エレキジェネレータ」でエネルギー加速すれば、高火力が狙えます。
【ズルズキン】

高火力を狙える非ルールアタッカー。
ワザ「ごろつきアタック」は、自分の場の悪タイプポケモンの数ぶんコインを投げ、オモテの数×60ダメージ与えられます。
コイントスに火力が左右されるものの、非ルールポケモンで最大360ダメージが狙えます。ダメージ倍率が高いため、高火力は出せなくとも、中打点は安定して狙えそうです。
【タブンネ】

ワザでドローサポートができるポケモン。ワザ「おんがえし」は、30ダメージ与えながら自分の手札が6枚になるようにドロー可能です。
特性でドローサポートできるポケモンがカードプールにいないため、基本的に手札補充はサポートに頼り切りとなります。
そのため、思うように動けないターンが発生しやすくなりますが、このポケモンを1枚採用することで、そうした“手札事故”を緩和し、デッキの安定性を高めることができます。
【チョロネコ】

盤面形成を手助けしてくれる優秀なポケモンです。
ワザ「わるいおさそい」は、1エネルギーで山札から悪タイプのポケモンを3枚までサーチ可能。序盤のたねポケモン展開や、進化ポケモンの準備に大きく貢献します。
今回の構築戦で使えるボール系のカードは【ハイパーボール】のみと限定的。そのため、ポケモンを手札に加える手段としてこのワザの価値は非常に高くなっています。
【エモンガ】

たねポケモンの展開ができる点が優秀。ワザ「なかまをよぶ」で山札からたねポケモンを2枚までベンチに展開できます。
ボール系のカードが【ハイパーボール】しかなく、たねポケモンの展開に非常に困るカードプールです。展開役として最適なワザを持っています。
また、にげエネが0のため、ワザを使用した後にベンチに下がれる点も優秀です。
【シビビール】

エネルギー加速できる特性を持っています。
特性「エレキダイナモ」は、トラッシュから雷エネルギーを1枚ベンチポケモンに加速できます。
複数体用意しておくことで、ベンチのポケモンにエネルギー加速して、即座にアタッカーを起動できる点が優秀です。
おすすめグッズカード
【ハイパーボール】

今回の構築戦で唯一のボール系のカード。
盤面形成をしていくためにデッキに4枚必須と言えます。
【ポケモンいれかえ】

ベンチポケモンとの入れ替えができるグッズ。
【ふうせん】があるため、にげエネには困らないとも考えられるが、【ツールスクラッパー】が存在するため、採用を検討したいカード。
【ツールスクラッパー】

ポケモンのどうぐを2枚までトラッシュできるグッズ。
【ふうせん】、【ブレイブバングル】といったポケモンのどうぐをトラッシュできる点が優秀です。
相手のデッキがにげる手段を【ふうせん】に頼っている場合、トラッシュしてバトル場に縛る動きも強力です。
【ポケギア3.0】

サポートを山札からサーチしてこれるグッズ。山札の上から7枚みて、その中にサポートがあれば手札に加えられます。
確定サーチはないですが、毎ターンサポートを使用していきたいため、デッキに複数枚採用したいカードです。
【ポケモンキャッチャー】

コイントスでオモテが出れば、グッズでベンチ呼び出しができます。
グッズで呼び出しができれば、サポート権を手札補充に使用できる点が大きいです。
おすすめポケモンのどうぐカード
【ふうせん】

にげるエネルギーを2個減らしてくれます。
にげエネが2個以下のポケモンにつけておけば、バトル場にひとまず出すクッション役として活躍できます。
また、相手の呼び出し札でにげエネが重いポケモンを縛られることを防げる点が優秀です。
【ブレイブバングル】

非ルールポケモンでexポケモンを倒したいときに、足りない打点を補助できる点が優秀。
弱点を突けるポケモンにつけて、exポケモンを一撃で突破できるようにできたりと、活躍の場面が多いです。
おすすめサポートカード
【博士の研究】

手札をすべてトラッシュし、7枚ドローできます。ボール系が【ハイパーボール】のみしかないため、盤面形成をするためにも手札を引くことは重要です。
注意点としては、【エネルギー回収】があるため、エネルギーはトラッシュしても拾う術がありますが、ポケモンは回収できません。
そのため、必ず使いたいアタッカーなどは複数枚採用を検討したいです。
【チェレン】

シンプルに山札を3枚ドローできます。いつでも使いやすいサポートのため、複数枚採用をしたいです。
【クラウン】

唯一の手札干渉ができるサポート。コイントスによって引ける枚数が異なるため、安定して相手の動きを妨害することはできないです。
コイントスでウラが出た場合、自分の手札が3枚になってしまい、動けなくなる可能性もあるため、使い時は慎重に考えたいです。
【ボスの指令】

相手のベンチポケモンを呼び出せます。
倒したいベンチポケモンを呼び出したり、にげエネが重いポケモンをバトル場に縛って時間稼ぎに使えます。
【トウコ】

進化ポケモンとエネルギーをサーチできるサポート。進化ポケモンを持ってきて盤面形成を進めつつ、必要なエネルギーにアクセスできます。
特に特殊エネルギーを採用するデッキには、複数枚採用を検討したいです。
おすすめ特殊エネルギーカード
【イグニッションエネルギー】

自分の番の終わりにトラッシュしてしまいますが、進化ポケモンについているなら無色エネルギー3個分としてはたらきます。
特に【ゾロアーク】のワザ「イカサマ」と相性の良い特殊エネルギー。手貼りから「イカサマ」を使用して相手のワザをコピーできます。
【プリズムエネルギー】

たねポケモンについているなら、すべてのタイプのエネルギー1個分としてはたらきます。
サブアタッカーとして、他のタイプのポケモンを採用したいときに役立つ特殊エネルギーです。
構築戦のポイント!ビクティニBWR争奪戦のデッキ構築のコツ
メインアタッカー・サブアタッカーの選び方
- どんなデッキが多くなりそうか
- 多くなりそうなデッキに弱点を突けるか
- 安定性はどうか
上記を考えながらアタッカーの選定をしていきます。構築戦のカードプールでは、【ゼクロムex】や【レシラムex】が多くなりそうです。
たとえば、
- 【ゼクロムex】に弱点を突ける闘タイプのポケモンを入れる
- 【レシラムex】に弱点を突ける水タイプのポケモンを入れる
弱点を突けるポケモンをメインにおく必要はないですが、サブアタッカーに採用しておきたいです。



構築戦のカードプールで考えると、闘タイプは【ランドロス】や【テラキオン】、水タイプは【ケルディオex】あたりをサブアタッカーとして検討できます。
構築戦では、スタンダードレギュレーションのように優秀なドローサポートポケモンは存在しません。手札の確保が難しい中、安定してデッキを回す必要があります。
2進化ポケモンをメインアタッカーに選択してもいいですが、ボールの少なさを考えても、序盤から2進化ポケモンで安定して攻撃するのは難しいイメージです。
たとえば、序盤はたねポケモンで戦って、終盤までに2進化ポケモンを育て切って戦うなどの戦術が取れると良いと考えます。
ベンチで育てているポケモンを呼び出されて倒されるリスクはあるため、育てきれないと判断するのであれば、1進化やたね主体のデッキを選択しましょう。
展開役・サポートポケモンの選び方
序盤の盤面形成、ポケモンへのエネルギー供給を安定して行うためにサポート枠のポケモンを検討していきましょう。
- 手札補充できるポケモン
- たねポケモンを展開できるポケモン
- エネルギー加速できるポケモン
上記から選択するデッキに応じてポケモンを選定していきたいです。

手札補充できるポケモンとして採用を検討したいのは【タブンネ】です。無色エネ1個で動くため、どのデッキにも採用がしやすいのが評価できます。
特に2進化メインでデッキを組む場合は、盤面形成が大変なため、必要札を引き込むための手札補充役として活躍できます。


たねポケモンを展開できるポケモンとしては、【チョロネコ】、【エモンガ】が優秀です。
【チョロネコ】は、悪ポケモンの展開役として活躍できます。悪タイプのデッキを選択した場合、必ず展開役として採用したいポケモンです。
【エモンガ】は、無色エネ1個で「なかまをよぶ」を使えます。たねポケモンを2体まで展開可能なので、展開役としては最適です。
タイプ指定がないため、どのデッキにも採用がしやすいポケモンです。


雷、炎タイプのデッキには、特性でエネルギー加速ができる【シビビール】、【エンブオー】がいます。
【シビビール】はトラッシュから、【エンブオー】は手札からエネルギー加速が可能です。採用することでアタッカーにエネルギーを加速して、即起動させることができます。
採用すべきグッズの選び方

ボール系は【ハイパーボール】しかありません。選択の余地がないため、基本的に4枚採用です。

他に注目したいグッズとしては【ポケギア3.0】となります。構築戦では、優秀なドローサポートポケモンがおらず、手札が細くなりがちです。
安定してデッキを回すには、サポートを毎ターン使用していくことが重要になります。
サポートの現物の枚数を増やすことも大切ですが、使いづらいサポートを複数採用してもデッキの安定感が落ちるだけです。
【ポケギア3.0】を採用することで、必要なサポートにアクセスできる確率を上げることができます。4枚必須とは言いませんが、デッキの回りを確認しながら複数枚採用を検討しましょう。
ポケモンのどうぐの選び方
構築戦のカードプールには2種類のポケモンのどうぐがあります。

【ふうせん】は、にげエネを2個減らしてくれるポケモンのどうぐです。採用するメリットとしては、
- バトル場ポケモンが倒された際に、ひとまずクッション役として【ふうせん】つきのポケモンをバトル場に出せる
- アタッカーではないポケモンにつけることで、呼び出し札でバトル場に縛られるのを防ぐ
- ポケモンを逃がすためにエネルギーの手貼り権を使わなくて済む
上記が主な採用メリットだと考えます。どのデッキにも複数枚採用を検討したいです。

ポケモンのどうぐであるため、構築戦のカードプールにある【ツールスクラッパー】でトラッシュされてしまいます。警戒するのであれば、【ポケモンいれかえ】も採用を検討しましょう。

【ブレイブバングル】は、非ルールポケモンがexに与えるダメージを+30できるポケモンのどうぐです。
非ルールポケモンでexポケモンを倒したいときに火力補助として活躍できます。非ルールポケモンでexポケモンを倒すことができれば、サイドを1-2交換でき、有利にゲームを進めることが可能です。
弱点込みでexポケモンを倒すのに火力が足りない非ルールポケモンがカードプールにいます。そういったポケモンにつけて、1撃で倒せるように打点を調整する使い方が多くなりそうです。
サポートカードのバランス
構築戦では、サポート枚数は多めに採用を検討しましょう。
何度も言いますが、優秀なドローサポートポケモンがいません。手札補充はサポート頼りの構築となります。


特に【博士の研究】や【チェレン】といった縦引きサポートは厚めに採用したいです。それぞれ、3〜4枚の採用を検討しましょう。

【クラウン】は唯一の手札干渉ができるサポートです。コイントスによって引ける枚数が異なるため、安定して手札補充できるサポートではありません。1〜2枚の採用を検討したいです。

【ボスの指令】は序盤では使いにくいことが多いため、枚数を絞りたいとも感じますが、3枚ほどは採用を検討したいです。
【ともだちてちょう】などのトラッシュから拾う術がないこと、手札に引き込みたくても手札補充手段が限られているため多めの採用になります。【ポケモンキャッチャー】を採用するのであれば、枚数は絞れそうです。
エネルギーの種類と枚数の決め方
エネルギーの枚数は、メイン技の要求エネとデッキ回転を意識した配分にしたいです。
少なくし過ぎるとエネルギー供給に問題が出ます。逆に多過ぎると、デッキが回らず事故率が上がってしまいます。
ほとんどのデッキは、11〜14枚でエネルギー枚数を検討しましょう。メイン技が極端に要求エネが少ないなど、特別な理由がなければ枚数の絞り過ぎをしないように注意したいです。
まとめ
【ビクティニBWR争奪戦】についておすすめカードや構築のコツの解説をしました。

ぜひご自身のデッキ構築にも取り入れてみてください!
ポケモンカード公式サイトより画像を引用しております